今回は、江戸時代のエコロジーについてご紹介したいと思います。
 最近、「エコ」という言葉をよく聞きますが、エコロジーの精神は、江戸時代の人々の間にはしっかりと根付いていました。
 現代では、自分勝手な私たち人間が好きなだけ地球の財産である水・緑ほか様々な自然を壊し、使うだけ使って、そのひずみを今になってなんとかしようと躍起になっていますが、江戸時代に生きる人々は自然が主で人間はこれに従う立場にあると考えていましたので、常に日常生活の中でものを大切にしていました。
 季節ごとに花をめで、各家庭では草木を育て、その腕を競い合い楽しんでいたそうです。中でも特に「安穏と水はタダでは得られない」との考えを持っていたため、水をとても大切にしていたといいます。夏には打ち水をする際、少ない水でいかに広くまけるかを年長者が手を取って教えていたといいます。
 また、浴衣一枚をとってみても、生地をつくってくれた人、仕立ててくれた人への感謝の気持ちを忘れず、形を変え、使えるところまでトコトン使い込み大事にしていたといいます。
 もし、江戸時代から現代までこの精神がずっと人々の間に根付いていたなら、今のエコ運動は形を変えていたかもしれません。そう考えるともったいないとしかいいようがないですね。
 しかし、後ろ向きに考えていても仕方がありません。これから日々の生活の中で私たち一人ひとりがいかに自然への感謝の気持ちを忘れずエコを実践していけるかが、いままで私たち人間が自然にしてきたことへの償いになるのではないでしょうか。