靖国鳥居 7月13日から16日までの4日間、東京千代田区九段にある靖国神社では「みたままつり」が開催された。靖国神社は祖国のために散華された英霊を祀る神社である。
 お盆にちなんで246万6千余柱の「みたま」を慰めるため、戦後の昭和22年から始めたもので、今年で64回目となる。
 本殿では毎夜、英霊をお慰めする祭儀が執り行われる。参道の両側には3万個を超える提灯(献灯)、各界名士の揮毫による懸雪洞が並ベられ、東京のお盆の風物詩として多くの人に親しまれ、毎年、この期間に30万人の参拝者で賑わう。
 15日の夕方、靖国神社を訪ねると参拝者の多さに圧倒される。参道の両側には出店がずらっと並び、普段訪れるとかなり幅の広い参道なのだが、まっすぐ前に進むのは困難である。特に若い人の姿が目立つ。サラリーマン、OL、高校生、浴衣姿で参拝する女性の姿も目立った。このまつりが、いかに広く浸透しているかが感じられる。
 参道の献灯に灯りが点ると圧巻であり、華やかであり、まさに九段の夜空を彩る光の祭典である。
靖国本殿靖国神輿
 午後6時半から参道では神輿振りが行われた。人をかき分け神輿が練り歩く。子供たちの引く山車や女子大生による神輿はほほえましい。男性が中心となった神輿は、やはり担ぎ方が堂に入っていて勇ましい。
 参道の中ほどにある大村益次郎(幕末から明治にかけて活躍し、日本陸軍の創始者といわれる)像の周囲では盆踊りが披露された。
 また、能舞台ではつのだ☆ひろのコンサートをはじめとする奉納芸能や、参道では御神輿のほか、江戸芸かっぽれ、青森ねぶたなどのさまざまな催し物が4日間にわたって行われた。
 8月15日に参拝に行くと、年配の方も目立ち、鎮魂・慰霊の思いを込めて静かに参拝するが、明るい雰囲気も決して悪いことではない。多くの参拝者が訪れ、賑わい、親しまれていることは結構なことである。
 東京近郊にお住まいの方には、ぜひ一度足を運んでほしい。