家の近くの緩やかな上り坂を歩いていると、目の前の宅配便の車両がゆっくりとバックしてくるのが見え、不審に感じてよく見ると車内は無人でした。運転手は配達に行っているようでした。
 私が大声を上げると運転手が慌てて戻ってきましたが、かなり動揺していたようで、サイドブレーキの引き忘れを戻すのではなく、素手で車を押して止めようとしていました。当然車体はびくともせず、そのまま坂を下り続け、数メートル後ろに停車していた工事現場の軽トラックに、ガシャンという大きな音を立ててぶつかりました。工事現場から人が出てきて冷静にサイドブレーキを引いてくれましたが、衝突音の大きさから双方の車には大きな傷がついただろうと、接触したであろう箇所を見てみたところ、驚いたことに何一つ傷がありませんでした。
 普段、その道は全く車通りが無いため、私はいつも音楽プレーヤーを操作しながら歩いています。その日は家にプレーヤーを忘れたため、目の前の車が迫ってくることに早い段階で気付くことが出来ました。もし気付かず進んでいたら、2台の間に挟まれていたかもしれません。また、車がここで止まらず、そのまま下って住宅街に突っ込んでいたかもしれないのです。
 教祖様、事故からお守りいただき、大難になるところを小難に変えていただきまして、誠に有り難うございました。
(神奈川県 20代女性)